【ホルン】汚いタンギングを改善!対処法4つ

ホルン

ホルン吹きの皆さんこんにちは!

タンギング、難しくないですか??特に吹奏楽部に入りたての初心者の方。

先生や先輩に「タンギング汚いよ!」そんな悲しい注意を受けることもあると思います。。泣

そもそも 汚いタンギングってどういうことなのか?なぜ汚いタンギングになってしまうのか?

そういった疑問を解説&対処方法もお伝えします!

音の第一印象を決める【発音】が上手にできれば、あなたの実力はグンとUP!

明日の練習から取り入れられる内容です!

汚いタンギング=どんなタンギング?

そもそも「汚いタンギング」とはどういう状態か考ます。

  • 音の出だしが強すぎる 
  • 音の立ち上がりが悪い
  • 雑音が入る

こんな感じかと思います。あなたはこれのどれに当てはまりますか?

タンギングをきれいにするために重要なのは 舌の動かし方と息の流れ

細かく言うと↓こんなことを変えてみると良いです。

  • 舌を動かすタイミング
  • 舌への力の入れ具合
  • 舌を当てる場所

タンギングがうまくいかないのは、舌と息がうまくかみ合っていないからです。

タンギングは切る≠分ける という感覚を持つ

まずはタンギングに対する認識を確認しましょう。

タンギングは息の流れを止めずに音と音を区切ることです。

ここで注意したいのは タンギング=音を切る

という認識を持っていないか、ということです。

“音を切る”と思ってしまうとタンギングが強すぎたり、息の流れが止まって息と舌が合わなかったりしやすいです。

タンギングは、息の流れにくっきりとした輪郭を付けてくれるもので、息自体はずっと出続けています

ずっと流れている息を舌を動かすことで”分けて”あげる

水道につないだホースの水を出したり止めたりするときにいちいち蛇口をひねって水を止めるのではなく、

ホースの口をギュッとつまんで水が出るのを止めることができますよね。

水が ”息の流れ” で、蛇口をひねったりホースをつまんだりする動きを ”舌の動き” としてイメージしてください。

汚いタンギングから脱却!改善方法

ここからは具体的にどうすれば汚いタンギングが改善するか、を解説していきます!

タンギングなしで音を出す

タンギングが汚くなる原因の一つには

発音をタンギングに頼りすぎている】ということがあります。

これを解消するためにタンギングをせずに音を出してみましょう

タンギングなしで音を出すことによって、息をしっかり使うことができます。息をしっかり使えれば、タンギングに頼らず音が出せるし、強いタンギングでも汚く聞こえなくなります。

♩=60 で2拍吹いて2拍休む これをタンギングなしでやってみましょう!

休みの2拍は口から楽器を離して、吹く直前にマウスピースに唇をつけます。

音は一番楽に吹ける音で。真ん中のド(F)で良いと思います。音量はmp、無理のない音量でOKです。

  • 口の形を固定しすぎない!息を吐くのと同時にアンブシュアを作る
  • 息も唇も力まず、力を抜く
  • 発音がもやっとしたり、雑音があったりしても気にしない

当たり前ですが、タンギングなしだと発音がハッキリしないですね。

タンギングなしで発音がもやっとする場合は

息の量を増やしてみましょう。

雑音が入る場合には

音の出だし(雑音)から良い音になるまでの時間を早めるために

超瞬間的なクレッシェンドをしてみましょう。

※それでも音が思うように出なければ

唇に力が入ってアパチュアが狭くなっているので、息の通り道(唇の隙間)を少し広げてみましょう。

ホルンを吹くときの瞬間的なクレッシェンドの図

息の流れだけで唇を振動できたらOKです。

タンギングなしで音を出せないとき

最初はタンギングなしで音を出すのが難しく感じるかもしれません。

できないな~という場合には息だけを同じように2拍ずつ吐いてみましょう

フーー 休み フーー 休み 

これができたら、息を少しずつ音にしてみます。フーと息を吐きながら自然に音が出るポイントを探しましょう。

初めは息だけを吐いて、クレッシェンドするイメージで音をだしてみてください。きれいな音が出なくても大丈夫です。

息をたっぷり使いながら繰り返すと、だんだん音を出したいタイミングで音が出るようになります。

まずはタンギングに頼らず音を鳴らしてみてください!

息を出す瞬間に舌を離す

では次は舌を使っていきます。

さっきやったタンギングなしで音を出す感覚はそのまま

音の輪郭をはっきりさせるためだけに舌を使います

メインは息で音を出すこと。タンギングなしの時の音の出し方です。

舌はそれの補助。吐いた息が唇を振動させるのを邪魔しないようにやさしくタンギングしてみましょう

さっきと同じように、ドの音で

♩=60 で2拍吹いて2拍休む タンギングありで!

タンギングなし と あり では吹き心地や出てくる音が違いますよね。

なしのほうが無駄な力が入らず、自然に息が流れていると思います。タンギングなしを混ぜながら、調整をしていきましょう。

  • 拍頭と音がぴったり合っているか

舌を離す→息を出す というように2つ動きが分離していると拍頭と音がずれてしまいます。

舌が息の流れを邪魔している状態ですね。 

舌を離した瞬間息が出るセットの動作として考えましょう。

舌を離してから息を出すのではなく、ずっと出ている息を一時的に舌でせき止めていて、舌を離すと止められていた息が一気に流れる、というようなイメージで。

実際には舌を離すのと息を出すのはほぼ同時です。

舌を離した瞬間に充分な量の息が出ているか確認してください

  • タンギングが強すぎないか

タンギングが強すぎてアタックが浮いてしまうときには舌に力が入っているかもしれません

舌はやわらかく! 

しかし、吹いているときの舌の状態を確認するのは難しいですよね。

まず、舌の力が抜けている状態を確認しましょう。

「だー だー だー」と声に出してみてください。(気の抜けた声で)

その時舌に力は入っていますか?

入っていないですよね。

その舌の状態をタンギングで使ってください!

発音をTu(トゥ)以外にする

先生や先輩からタンギングは「Tu(トゥ)」と発音するように教えてもらいましたか?

「Ta」や「Ti」などもあるかもしれませんね。

これは間違いではありません。

ただ、口の形や舌の長さ、アンブシュアは一人ひとり全く違うので、みんなが「Tu」で上手にタンギングできるわけではありません。

例えば

  • Tu(トゥ)
  • To(ト)
  • La(ラ)
  • Da(ダ)

この4つを声に出してみましょう。

それぞれ舌の位置や使う面積が違いませんか?

この位置の違いを知ることがとっても大事!

もしあなたが「Tu」の発音でタンギングが汚くなっているのであれば、別の発音を試してみましょう。

発音はあなたがやりやすいものなら何でもOKです。いろいろ試す中で自分がやりやすいものがあるはずです。

これは早いタンギングにも有効なので、ぜひ覚えておいてください。

舌の場所を変えてみる

ここまでやってみて、タンギングが強すぎるな~という場合はさらに舌の場所を変えてみましょう

ホルンを吹くうえで舌の場所は超重要です。

舌の場所は息遣い同様、音域や音量、アーティキュレーションなどによって細かく変えていくものです。

そのため、絶対にこの位置じゃないとダメ!というものではありません!

この音の時はこの位置、という感覚を自分の中に作っていきましょう。

あなたは普段タンギングするとき、舌はどこに当てていますか??

  1. 上の歯の上のほう
  2. 上の歯の下のほう
  3. 上の歯と下の歯の間
  4. 下の歯の上のほう
  5. 下の歯の下のほう
ホルンでタンギングするときの舌の位置

タンギングをすることで息の流れが悪くなったり、アタックが強くなったりするときは

ほんの少しだけ舌の場所を動かす。上下だけでなく、前後も!

ほんの少しで大丈夫です!

いろいろ探していると、いい感じの場所が見つかると思います。

きれいなタンギングでホルンを楽しく演奏しよう

タンギングが汚いと、合奏で悪目立ちして、演奏するのが怖くなってしまうと思います。

ホルン吹きはみんなその気持ちが分かると思います。

タンギングをきれいにするには舌の動かし方と息の流れを意識しましょう。

息の流れを止めずに舌で音と音を区切ることが大切です。

  • タンギングをせずに音を出す→タンギングに頼らず音を出す感覚をつかむ。
  • タンギングして音を出す→舌を離した瞬間に息が出るようにする。舌は補助
  • 舌は力まず、柔らかく
  • 発音を変える
  • 舌の位置を変える→上下・前後

ほんの少し変えただけで吹き心地や出てくる音はすごく変わります!

試行錯誤が必要ですが、それも上達への道と思って楽しんで練習してくださいね~

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