音大卒業後はプロになれる?なれなかった私が後悔している2つのこと

音楽大学

音大生の皆さん、毎日練習お疲れ様です。

卒業後の進路、悩みますよね。

音大に進学したからにはプロの音楽家になってみせる!

そんな思いを抱いて入学をしたと思います。

でも現実は…?不安でいっぱいな気持ち、とてもよく分かります。

なぜなら私もそうだったから。

この記事では音大を卒業後、プロの奏者になることをを諦めてしまった私が

音大生の間に「しておけばよかった」「気付いておきたかった」

後悔している2つのことをお伝えします。

記事の最後にはこの2つのこととは別の、私がプロを諦めた本当の理由も書いています。

※管楽器の人向けです!

このブログの管理人 頭空っぽさくら です

関西の音楽大学で管楽器を卒業後

フリーランス奏者として2年間活動し、挫折しました。

好きなベートーヴェンの交響曲は7番!

私が【していなかった・分かっていなかった】と後悔している2つのこと

  • 早いうちからオーディションを受ける
  • 音大在学時からエキストラの仕事に行けないと結構ハード

こんなこと、あんたに言われなくても分かってるしやってるよ!そんなあなたは大丈夫!これからも頑張ってください。

ちょっとでも気になったあなたは私の二の舞にならないよう、この記事を読んで糧にしてください。

ただ、これはあくまでも私個人の体験談、感じたことです。すべてが絶対にそうだ、ということではないのでご理解くださいね。

後悔1:早いうちからプロオケのオーディションを受けよう

演奏中のホルン奏者

オーケストラのオーディションはどんどん受けましょう。

ここでいうオーケストラ とはプロオーケストラのことです。(プロオーケストラ以外にも、プロの奏者が集まって演奏をする機会はたくさんありますがここでは割愛します)

なぜなら、そのオーディションの一次審査を通ることができれば、その後ほぼ確実にエキストラに呼んでくれるからです。(エキストラ:オーケストラの団員だけでは奏者が足りないときに臨時で入る奏者)

実際に、私はあるオーケストラのオーディションの一次審査に通り、

その後エキストラの仕事をもらえました!

というよりはオーディションに通過していなければ、

エキストラの仕事は一つもなかったと思います…

飛びぬけた上手さ、高いコミュニケーション能力がない人はオーディションを勝ち進むしかありません!!正面突破です!

とにかく早くたくさんオーディションを受ける

オーディションを受けるといっても、

まだそんなレベルじゃないし…

受かりっこないよ!!

そう思いますよね。

わかる。でももったいない!!!

オーディションは申し込めば無料で受けられます。

しかも一次審査はブラインド審査で誰が演奏しているかが分からないことがほとんど。失敗しても誰かはバレません。(自分の後にオーディションを受ける人にはバレますが。(笑))

人生がかかったオーディション、当然めちゃくちゃ緊張します。

しかもオーディションには特有のピリついた雰囲気があります。

その緊張感に慣れるためにもたくさん受けることをおススメします!

私が受けた最初の数回は相当ひどいものでした。オーケストラスタディの課題が5曲あったとしたら2曲しか演奏させてもらえない有様。(笑)そんなスタートの私でも一次審査を突破することができたので、慣れは大事です。

それにオーディションの数は限られています。席が一つ埋まってしまえば、そこが再び空くのは10~20年後。受かることができれば、最高の人生の始まりです。

たとえ砕け散ってしまうとしても、経験しておくことは必ず大きなプラスになります。

オーケストラスタディを後回しにしない!

オーケストラに入りたいなら、とにかく、オーケストラスタディ。これにつきます。

早くたくさんのオーディションを受けるために、しっかり練習をして備えておいてください。

分かっていてもつい後回しにしていませんか?だって、、音大生って忙しいですもんね!

通常タスク↓

  • 個人レッスン エチュード・ソロ曲
  • オーケストラ (2~3曲)
  • 吹奏楽    (5~6曲)
  • 室内楽    (3~5曲)
  • 自主企画の演奏会(more) などなど

実際はここに色々な悩みも加わって目まぐるしい毎日だと思います。

でも頑張ってここにオーケストラスタディを組み込んでほしいのです。

大学2年からレッスンでオーケストラスタディを見てもらいましたが、全然間に合いませんでした!!!

オーケストラスタディはまずその曲を分かっていなければいけないし、技術的にも難しいものばかりです。だから習得にも時間がかかります。

とにかく早く手を付けて、先生にたくさんアドバイスをもらいましょう。

後悔2:音大在学中からエキストラに行けないと結構ハードと知っておこう

オーケストラ演奏会の舞台

これは厳しい現実ですが、知っておきたかったことです。

「卒業後はプロを目指してフリーランスの奏者になるね!」という人に

「いや、君には厳しいからやめておきな」と言ってくれる人は誰もいません。誰か言ってほしかったです。(他責)

なぜハード? 音大卒業後のマインドの違い

プロオケで仕事をする学生は、多くはないですが、普通にいます。

自分が在学中にエキストラの経験がなかった場合に「このまま卒業してやっていけるのか?」と冷静になってください。

  • 在学中にエキストラ経験がある=卒業後のマインド「仕事があるかも」
  • 在学中にエキストラ経験がない=卒業後のマインド「仕事がないかも」

これは大きな差だと思いませんか?

私はこの差を甘く見ていて後悔しました。完全に夢見る夢子ちゃんです。

もちろん、在学中にエキストラに行けなくてもプロにはなれます。しかし、スタート位置が開いているということをしっかり頭に入れておいて下さい。そのほうが辛くならずに済みます。

ハードモード回避! エキストラに呼ばれるための種まき

エキストラに呼んでもらうには自分で何か行動しなければいけません。ただ「仕事来ないかなー」と待っていても、オーケストラの団員さんはあなたのことを知らないので呼びようもありません。

まずは自分の存在を知ってもらうことが必要です。そのためにできることを3つ挙げていきます。

  1. シンプルに実力
  2. コミュニケーション能力
  3. 色んな先生に習う

私はこれをしなかったのでオーディションという正面突破でしか仕事を得られませんでした。

この3つをしていればエキストラに呼んでもらえるということではありません。しかし、何もしていないより遥かに確率は上がります。

シンプルに実力

音楽の世界は実力がすべて。

上手ければ名前も広がって仕事につながります。

コンクールで入賞したり、オーディションに通過したり、結果を出す。学内の試験にたくさんの先生が来てくれるならそこもアピールポイントになります。

自分を売り込むコミュニケーション能力

上に書いたことを否定してしまいますが、実力だけあってもダメです。

オーケストラは人間関係もとても大切です。セクションのみんなとうまくやっていける人柄・コミュニケーション能力が重視されます。

聞きに行った演奏会後、団員さんに挨拶をしに行き、顔と名前を覚えてもらいましょう。そのまま打ち上げに呼んでくれることもあります。そこで楽しく盛り上がっていろいろなお話ができれば最高です。(今はコロナで打ち上げなどはあまりしないかもしれませんね。)

そんなことしなきゃいけないの。。。と思うかもしれません。絶対に、というわけではないですが、できるほうがすごく得です。

同じくらいの実力の二人がいて、どちらかをエキストラで呼ぶ場合

  • 顔も名前も知っていて話したこともある
  • 名前は知っているけれど会ったことはない

という二人だとどちらを呼ぼうと思いますか?

前者ですよね。最初の仕事というのはそういうところから来るものです。

私はこれが本当に苦手でできませんでした。自分を売り込むことが上手な人は仕事にもつながっているなと実感しています。

いろんな先生に習う

いろいろな先生に習うこともたくさんの良いことがあります。

上記の自分を売り込むことと近いですが、とにかくプロ奏者に自分の存在を知ってもらうことができます。

特に、オーケストラで現役の団員として活躍している人に習ってください。その先生のアドバイスは実際の現場で求められることです。それを知り、適応することができれば大きな武器になります。

また、「自分はこういう音です」「音大卒業後はプロになりたいんです」そういったことをアピールしていきましょう。

先生との関係性を築くことができれば、何かの機会で自分の存在を思い出して仕事を振ってくれる可能性もあるかもしれません。

まとめ

音大卒業後にプロになれるかの勝負は音大生時代から始まっています。

早いうちからオーディションを受ける

在学時からエキストラの仕事に行けるように頑張る

この2つを目標にするだけでも卒業後の道が違ってくるはずです。自分の大学内での評価よりも、外に出たときに通用するかどうかを考えてください。

私にはそれが足りていなかったので、プロにはなれませんでした。

しかし、私がプロになることを諦めた本当の理由

せっかく得られた仕事でミスをし、怖くなって心が折れたから です。

(豆腐メンタルかよ!と突っ込みたくなりますよね。その通りです。)

早いうちからオーディションを受けること、

在学時からエキストラの仕事に行けるよう頑張ること、

これらはプロの奏者として生きていく始めの一歩でしかないのです。

プロの奏者・オーケストラの団員になることはとても難しい狭き門です。

私は音大卒業後、たった2年で挫折してしまいました。しかし、そういう人いることもまた事実です。

この道を選んだことを後悔しないよう、音大生のうちから下準備を始めていってください。あなたの活躍を心から願っています!

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